医局に不満はあるけど辞める決心はつかない
辞めたいのって私だけ?
そう思いながらなんとなく仕事を続けている人、多いですよね。
『不満は溜まっているけど辞めるとは言い出しにくいし…でも辞めたい…』という気持ち、本当によくわかります。
そういう医師はとても多いです。
ただ、医局辞めて後悔している医師はいません。
少なくとも私の周りには1人もいません。
- 医局を辞めてマジで良かった事例3つ
- 具体的にどこが良かったかも併せて
紹介します!
医局を辞めようか迷っている人はぜひcheck!
この記事を書いた人
医局に属さない働き方をするアラサー女医。医局を辞めたい若手医師のサポートを100件以上行ってきました!
この経験を活かして【医局の辞め方・バイトの始め方】をお伝えしていきます。
医局を辞めて良かった事例3つ
私が今いる市中の総合病院は医局人事ではなく自由に応募できる病院です。
それなりに大きい病院なので毎年入職の希望があり、人の入れ替えも頻繁です。
医局人事が絡まないので、医局を辞めた先生や最初から医局フリーで働く医師が多くいます。
そんな中、医局を辞めて当院で働いている先生方にどういった経緯で辞めるに至ったのか、インタビューをしたので紹介します!
事例①『妊娠の時期、コントロールできるよね?』
30歳女医、麻酔科専攻医
初期研修終了のタイミングで結婚をし、その後ぼちぼち子供を考えたいタイミングで上司女性医師たちの圧力を感じた。
『妊娠はコントロールできるんだから、時期を考えてよね。
少なくとも若手のうちは仕事優先じゃない?
産休・育休で休まれると職場に迷惑がかかるの、分かるよね。』
え…?
コントロール…?
迷惑……
これって暗に今は妊娠すんなよって言う圧力です。
もちろん避妊すれば妊娠はしないし、ある程度妊娠時期をコントロールできる人もいるのかもしれないけれど…
その”時期”を待っているうちに妊娠しにくい年齢になったらどうするの…?
責任取れるの…?
というかこれマタハラなんじゃ…?
早めに子供を儲けたいと考えていたAさんはショックを受け、妊娠計画のために退局を決意しました。
現在は子宝に恵まれ、2人のお子さんのママ女医として活躍されています。
事例②『留学?そのうちね!』
元々海外留学を見据えて入局したB医師
入局時には『何年か医局の指示通りに働けば留学できる手筈になっているから!』と言われていたようです。
当時の説明では、医局内から留学をさせてもらうには地方の過疎病院で働く必要があると。
そのために5年ほど過疎地病院で働き、連絡を待っていたのに、一向に海外留学の話が来ない…
来年も人が足りないから、もう一年そこの病院で働いて!
そう言われているうちに海外留学の話はうやむやになっていき…
留学を約束してくれていた上司も定年退職…
誰も留学の補償をしてくれないように…
言ってたことと違うじゃん!!
さんざん医局の言われる通りに働いたのにあまりにひどい扱いですよね…
腹を立てて退局し当院へ転職されました。
今は個人で海外留学のための資格を取り、個人の力で海外留学を目指しているそうです。(応援してます!)
事例③『いつになったら家族で暮らせるの?』
夫婦で某大学の医局に所属しているC医師
夫婦で同じ医局に所属していると派遣される病院も近くなるように調整してくれそうですが…
ここの医局は全く配慮がなく、夫婦それぞれが遠い病院に派遣されました。
到底一緒に住めないような距離なのでマンションを2室借りることに…
しかも入局後の最初数年だけではなく、この状態が何年も続いたので『いつになったら家族一緒に暮らせるの…?』と。
このまま医局人事に従っていてはずっと一緒に暮らせないと思い、その結果奥様が退局されて旦那さんの派遣先について行くことに落ち着きました。
医局を辞めて良かった
実際に医局を辞めて、どんなところがよかったのか聞いてみました。
嫌な人事に従う必要がなくなった
医局人事では自分の意にそぐわないような地域への派遣、勤務を余儀なくされるときがあります。
時には理不尽な扱いを受けることも…
もちろんそうしないと地方の医療が成り立たないのも事実です。
でも、だからと言って自分の人生を犠牲にしてまでやらなきゃいけない訳ではありません。
医局を辞めることで無理に強いられていた人事異動から解放されるのは大きいメリットですね。
家族の時間が増えた
自由な時間が増えて、家族といられるようになったのも良かったようです。
特に夫婦で医局に属しておられたC医師は家のことをする時間や家族と過ごす時間が増えて毎日がとても充実しているそうです。
仕事も大事だけど、家族と過ごすかけがえのない時間も手に入ったのは良いことですね。
自分でやりたい仕事をできるようになった
留学のために医局人事に従っていたB医師のように、資格や留学を人質に取られてやりたくない仕事を強いられる場合もあります。
でも留学や資格取得って医局内じゃないとできないことなのでしょうか。
いいえ。
最近は個人で留学をするケースも多いですし、資格も市中病院で取得できます。
だったら医局に属してやりたくない仕事をするよりも、自分の力でやった方や確実じゃないですか?
それにやりたくない仕事で人生の時間を無駄にする必要もなくなります。
医局を辞めたことで自分がやりたい仕事だけに全集中できるのは大きなメリットですね。
医局を辞めるときに気掛かりだったこと
医局を辞めた奴って思われる劣等感
『あの人医局やめたんだよ』
そう思われるのがなんとなく嫌だ…と感じる医師は多いです。
でもこれって最初の一瞬だけ。
他人って自分が思うほど自分に興味がないので数か月もすれば何も言われなくなります。
しかも医局を辞めた人なんてごまんといるし珍しいことではありません。
それよりも、不遇な環境に居続ける方がリスクが高いと思いませんか…?
医局を辞めて人生が変わった
自分の人生を取り戻した
多少の不安はあったけれど、勇気を出して辞めて良かった!
これが辞めた方々に共通した意見でした。
辞めるまでは医局に従うのが当たり前で、言われる通りに働いていたけれど、辞めてからは本当に自由です。
退局したからこそ手に入れた時間、自由は計り知れないそうです。
今だからこそ過ごせる時間、家族との触れ合い、自分の自由…
これはなににも変え難いですね。
あのまま医局にいたらと思うとゾッとする
逆にあのまま医局人事に従い過ごしていたらゾッとするとお話しされていました。
行きたくもない病院で働き、残業を強いられる。
自分の人生なはずなのに搾取されているような感じがする。
そのまま過ごしていたら今のような自由はなかったでしょう。
医局を辞めて良かった実例まとめ
医局を辞めて自由になった例を紹介しました。
もちろん医局自体は必要な制度だと思うし、それによって恩恵を受けている人も多いでしょう。
でも、もし辞めたい、自分の自由を手に入れたいと思っているなら一歩見出してみてはいかがでしょう。
辞めること自体は大変かもしれませんが想像以上にその先に自由は広がっているし、自分の人生を取り戻すことができます。
悩んでいる方の背中を押す手助けになれば嬉しいです。
\医局を辞める相談だけでもOK/