後期研修が終わるとほとんどの医師が大学医局に入局をします。
ただし中には「思っていたのと違った!」「ホワイト医局だと聞いていたのにブラックすぎる!」という医局も。
誰しも入局後に後悔したくないですよね。
あとで後悔しないためにじっくり読んでおこう!
\入局前に他の選択肢も持っておこう/
入局してはいけない医局は〇〇大学!
初期研修を終えて自分の進む専門科が決まると、次に考えるのは大学医局への入局です。
地方で働いている人は県内に医局が1つしかなかったり、初期研修の関連医局に入局したりするので、必然的に入る医局は限られます。
ですが、都会や都心、複数の医局のある県ではどの医局に入ろうか迷いますよね。
ここでは迷った時に【入局してはいけない医局】を紹介します。
おすすめしない医局【都内のJ大学】
入局してはいけない医局はズバリ!
都内のJ大学です。
なぜなら内部の労働環境が悪すぎるから。
昨今のニュースでも話題になっているように、大量退職やブラックすぎる労働環境、医局員の疲弊が当たり前に起きています。
一気にコメディカルが辞めたり、一部の科の医師の退局ラッシュが起きたことも。
いつ自分が巻き込まれるかわかりません。
大事な医師人生を棒に振らないためにも、J大学は避けた方が良いでしょう。
私の同期も退局したよ
入局してはいけない医局の理由【8選】
ではなぜ、入局してはいけない、しない方がいいと言われるのでしょうか。
具体的な理由を紹介します。
順番に解説します
お給料が圧倒的に低い
まず入局してはいけない医局の理由はお給料が圧倒的に低いことです。
正直、初期研修の頃や専攻医のうちは「お給料が低くても勉強になる経験をするのが大事!」と思う人もいるでしょう。
ですが流石に月10万円程度の収入で毎日毎日酷使されるのは辛いです。
もちろん今だけ薄給で、将来ずっと上がっていくなら問題ありません。
ですが、この医局や大学病院にいる限り大幅な昇給は期待できません。
独身で一生独り身なら耐えられるかもしれませんが、結婚したり養う家族ができるなら、お給料は大事です。
若い時期を棒に振って将来貯金が増えない…という状況は避けた方が良いでしょう。
外勤日を直明けに設定される
外勤日を当直明けに設定されるのも入局してはいけない理由です。
ほとんどの大学病院では週4日大学勤務、週1日外勤日のスケジュールです。
当然、当直があれば「週3日日勤+翌日直明け+週1日外勤日」となるはず。
当直明けは帰って自由に過ごせる日です。
ですが、なんとこの医局では当直明けの日を外勤日に設定されてしまうのです。
つまり直明けはフリーではなく、外勤に行く日。
そして直明けの代休はなく、そのまま次の日も大学で働くことになります。
流石に直明けに外勤に行けばフラフラだし、疲れがピークに達っすることも。
それでも大学のお給料だけでは生きていけないので直明けの外勤は逃せません。
体を酷使して働き続けることになります…
外勤先が県外で2時間かかる
外勤先が遠い病院なのも医局のデメリットです。
外勤ってただバイトしに行くだけなので、できれば近い方がいいし、疲れる通勤もしたくありません。
ですが、医局から紹介される外勤先がかなり遠いことも…
中には2時間かけてバイトに行っている人もいます。
これでは行くだけで一苦労。それでも医局の命令なので逆らうわけにはいきません。
入局してはいけない医局は持っている外勤先もイマイチなのです。
残業代が払われない
残業代が払われないのも入局してはいけない理由です。
若いうちは自己研鑽!とはいうものの、流石にこのご時世、全く払われないのはブラックすぎます。
しかも初期研修だけでなく後期研修医の期間も払われないようで…
お金がない分、相当生活に苦労します。
もちろん過剰に要求するのは間違っていますが、せめて働いた分くらいは払ってほしいですね。
市中病院にいても大学へ手伝いに行かせられる
市中病院で働いていても大学へ手伝いに行かされてしまいます。
大学病院を抜けて関連病院に派遣されれば一般的にはもう大学へ行く必要はありません。
ですがブラックな医局では大学に人足りないため、市中病院で働いていても大学へ週1日手伝いに行かなければならないのです。
しかも無給で…。
嘘と思うでしょうが、本当に起きていることです。
確かに大学に人が少ないのは困るでしょうが、それならせめて外勤代を払ってほしいですよね。
ブラックな医局に入ると大学からは離れられません。
勉強になる症例が回ってこない
勉強になる症例が回ってこない医局も疲弊します。
若手のうちは将来活躍できるようになるため、バリエーションが豊富な症例を経験しておきたいですよね。
ですがブラックな医局だと勉強になる困難症例は回してもらえなかったりします。
というのも医局員がいなさすぎて難しい症例を回してあげることができず、「とりあえず今日振った患者を見ておいて!」と言われてしまうからです。
中にはJ-OSLER指定の疾患を見切れなかった人も…。
日々、医局の駒として扱われてしまうため、勉強できるような環境ではないのです。
将来のために経験の積めない医局は避けた方がいいでしょう。
ママ女医の尻拭いをさせられる
ママ女医の尻拭いをさせられることもあります。
ママ女医とはお子さんを持つ女医のこと。
時間になったら帰ってしまい、残されたタスクはこちらが全てやらなくてはいけません。
「本当に忙しいのにごめんね…」という態度ならまだしも、「ここまでやったんだからあとやっといてよ!」という横柄な態度を取られることも。
押し付けらた方はイライラしますよね。
毎回家庭の事情で早く帰ってこちらへ仕事を押し付けられる環境は徐々に疲弊してしまいます。
学会発表や論文執筆の誘いを断れない
学会発表や論文執筆を断りれない医局も入局しない方がいいでしょう。
特に若手のうちはこの学会もあの学会も演題を出そうね!と言われてしまうことも。
もちろんパワポ作成は自己研鑽なうえ、仕事から帰って作らなくてはいけません。
自宅でも仕事に追われることに…
望んでいない発表や論文執筆を断れない環境には身を置かない方が良いでしょう。
入局してはいけない医局で後悔しないためにやるべき注意点
入局後後悔しないためにやっておくべきことは3つあります。
面倒だけど必ずやっておこう
絶対に病院見学に行く
絶対に病院見学に行くようにしましょう。
これは絶対に絶対です。
今まで病院見学に行かず、なんとなく決めて後悔する医師をたくさん見てきました。
病院見学では実際に働いている人を間近で見ることができます。
もし入局するなら、その病院見学で見ている姿が自分の来年の姿なのです。
そこで辛そうに働いているなら自分も辛い思いをする可能性が高いし、楽しそうに働いているなら楽しい未来が待っているでしょう。
自分の将来像を描き、入局した後の環境を確認するためにも、必ず見学にいってよく見ておきましょう。
退局者の人数を聞く
退局者の人数も聞くようにしましょう。
退局者が多いということは、それだけ辞めたい人が多いということです。
開業や引越し、家庭の事情で辞めるならまだしも、「環境を変えたい」「病んでしまった」という理由の人がいる場合は要注意。
相当ブラックな可能性があります。
自分も入局後に病んだり辞めたくなる可能性を秘めているため、注意しておいた方が良いです。
退局者の人数は、ブラック度を測る指標になるため聞いておきましょう。
常に逃げ道を用意しておく
常に逃げ道を用意しておきましょう。
具体的には「他の病院で働ける選択肢」を持っておくと良いです。
例えば転職サイトに登録しておくとします。そうすると定期的に求人が流れてくるのでそれが目に留まり、こんな募集もしているんだわかります。
もちろん若手でも働ける病院はたくさんあるので「いざとなったらここで働けばいいや!」と安心材料になることも。
かなり心強いですよ。
登録しておくだけで、無料で募集を見られるので、忘れないうちにしておきましょう。
入局してはいけない医局に入ってしまう前に…
入局してはいけない医局に入ってしまう前に、逃げ道は用意しておきましょう。
例えば初期研修の同期に「いざとなったら病院紹介して!」と言っておいたり、大学の友人に「空きがあったら教えてほしい!」と言っておくだけでも◎
ツテを用意しておくだけで、いざという時にすぐ動けます。
流石に友人に頼むのは気が引ける…という人は転職サイトだけでも登録をしておきましょう。
後腐れなく使えるし、見られる求人が豊富なので選択肢が広がりますよ。
医師転職ドットコム
なんといってもおすすめは医師転職ドットコムです。
その理由は求人数がダントツ多いから。
常に3万件以上の求人と1万件以上の非公開求人を持っています。
エージェントさんの質も高く、とても親身になって相談にのってくれます。
ここだけの話、他の転職サイトでは断られてしまうような相談にも親身になってのってくれます。
相当難しい条件の転職や相当医局をやめにくい状況でも大変頼りになりますよ。
\頼りになる転職サイト/
マイナビDOCTOR
他職種の転職にも強いマイナビDOCTOR
20年以上の実績があるからこそ、案件数・回転率ともに上位。
非公開求人も登録で見られるので情報収集にはおすすめです。
\たくさん情報収集できる/
民間医局
常勤転職もバイトも一気に見られる民間医局
新着求人も多いので常に新しい情報が見られます。
登録すれば医師賠償責任保険も入れるので、「うっかり保険に入り忘れた!」も防げます!
\ 医師賠償責任保険も入れて安心 /
まとめ:入局してはいけない医局は避けよう!入った時の逃げ道も用意すべし
入局してはいけない医局に入ると自分が疲弊してしまいます。
- 薄給・激務で病んでしまう
- ボロボロになってからでは遅い
- 逃げ道は常に用意しておいた方が無難
入らないために、病院見学・退局者の人数をリサーチすることは大切です。
それでも誰もが入局してしまう可能性はあります。
どんな状況でも自分の道を取り戻せるよう、必ず逃げ道は用意しておきましょう。
今すぐできることでも自分を守ることにつながりますよ。