医局を辞めるタイミングは？揉めない退局のコツ5つ紹介！

「医局辞めたい、退局したい」という相談をよく受けます。

流れに身を任せて医局に入ったものの、このままここにいて大丈夫だろうか…と不安ですよね。

医局に言われるがまま勤務してきたけれど「そろそろ離れたい」と感じる人も多いです。

特に最近、医局に属さなくても勤務できる病院が多いので、退局希望者が増えています。

みんなできる限り「嫌な関係性にならずに退局をしたい」と思っています。

可能ならば「仲は保ったまま距離を置きたい」と言う人が多いです。

だからこそ、この記事では「できるだけ揉めないように退局する方法」を解説します。

医局を辞めるタイミングって？揉めたくない！

医局を辞めたい医師は多くいます。

こんなにも辞めたい辞めたいと言っているのに、辞められないのは“退局時に揉めるから“です。

このような話は”あるある”です

綺麗に退局するのは医局員の最大の課題とも言えます。

ではどうすれば最も揉めずに医局を辞められるのか？

揉めないような退局方法を伝授しましょう！

医局を辞めるときに揉めない方法4つ

医局を辞める時に揉めない方法を4つ解説します。

退局を伝えるのは半年前

揉めないポイント1つめは“退局の意思を伝えるタイミング”です。

「医局を辞めます」と伝えるのは半年前にしましょう。

これ以上遅いと、人員を補充するのに迷惑がかかってしまいます。

多くの人は年度末に退局します。

すると3月退職ですよね。

逆算をして、半年前の9月ごろに伝えておきましょう。

9月に伝えてあれば、人員を補充するための時間が十分あります。

人員配置をする時間的猶予がある方が良いですね。

また、年度末は医局人事で他の人も移動する時期です。

いろんな医局員が関連病院を移動します。

その移動時期にうまく紛れれば自分の退局が目立ちにくくなります！

移動に合わせて人員が補充してもらえるので、人手不足の問題も解決できます。

「人を補充する余裕を作り、目立たないように退局」するために半年前に伝えるようにしましょう！

近い上司から順に伝える

ポイント2つ目は“退局の意思を伝える順番“です。

結論、自分に最も近い上司から伝えましょう。

いきなり教授クラスに飛び込んでいくと、他の人からは「聞いてないよ？」と思われてしまいます。

「〇〇先生は知ってるのに〇〇先生は知らない」という状況は印象が悪いですし、知っている・知らないで探り合うのも疲れます。

まずは最も近い、“小グループの上司”から順に伝えましょう。

つまり、「上部消化器外科部長→一般外科部長→外科教授」の順に伝えるのがおすすめです。

このように順々に上席へ行くようにしましょう。

各チームに分かれていないような医局の場合、“部長→教授”の順でOKです。

引き留められない理由で辞める

最も重要なのが“引き留められない理由“です。

ここが一番大事です。

例えば「他にやりたいことがあるので辞めます〜」みたいなふんわりした理由では、ほぼ100%引き留められます。

このように言いくるめられてしまっては辞められません。

絶対に引き留められない理由。

つまり、医局の力ではどうにもできないような理由を挙げるのがポイントです。

このように「私のせいではなく、自分以外の不可抗力でどうしても辞めざるを得ないんだ！！」という理由をみつけましょう。

そうすれば医局側も「じゃあ退局するしかないよね…」となります。

“医局にどうにもできない理由”

これが最大のポイントです。

ちなみにこの理由は退局時だけでなく、常勤から非常勤になりたいときにも使えます。

うまく伝えて非常勤枠を勝ち取るのもアリですね！

譲れるところは歩み寄る

最後のポイントは“歩み寄り”です。

医局から「これだけはお願いできない？」と依頼されることもあります。

めちゃくちゃ辞めたくても、一応一定期間はお世話になった医局です。

こちらが譲れるような条件であれば歩み寄りましょう。

「せめてこれだけでも…！」と頼まれることがあります。

綺麗に辞めれるのであればこれくらいの要求は飲んでも良いでしょう。

逆に条件を飲んだことで、医局と良好な関係のまま辞めることができ、割の良いバイト先を継続できた例があります。

医局は嫌な部分もありますが、良いところもたくさんあります。

今後の人間関係も大事ですから、歩み寄りはあっても良いですね。

辞めるタイミングはキリのいい時に

今すぐ辞めたい人はちょっと無理かもしれませんが、もう1〜2年くらいは待てそう、という人は辞めるタイミングを見測るのが良いでしょう。

まず、専門医や指導医を取得したタイミング。

この場合、「一旦資格を取ったから働き方を変えたい」という理由も理解してもらえることが多いです。もしくは「別の病院のやり方を見てみたい」とか「やりたいことがある」など。区切りがいいのでなるほどと思ってもらえます。

納得してもらえると快く送り出してくれることが多いですよ。

また、部長や教授、院長が変わるタイミングも非常に辞めやすいです。

科や病院のトップが変わるということは中の人員配置が大きく動く時期になります。

それに連動して辞めたり移動する人は多いです。だからこそゴタゴタに紛れて悪目立ちしにくいし、「部長も変わるので自分も新しい病院に行こうと思って〜」と言っても誰も引き留めません。

医局を辞めるまでに次の職場を決めておこう

退局までに、次の職場を必ず決めておきましょう。

ずるずる引き止められ続けた結果、辞められずに今もイヤイヤ働いている人がいます。

そうならないためにも、退局前に次の就職先は決めておきましょう！

次の病院を決めるときは友人の紹介と転職サイトの2つを使うと良いです。

友人の紹介だけだと、選択肢の幅が狭くなってしまいます。

また友人の紹介で転職すると、紹介者の顔を立てなければならないので、次の職場も辞めにくくなります。

転職サイトなら後腐れもないし、万が一トラブルが起きた時もエージェントに相談できます。

しかも早く登録すればするほど、早いうちから非公開求人が見られます。

今のうちに登録しておき、非公開求人を見て、退局の時期に備えましょう！

医局を辞めるタイミング！揉めない方法まとめ

医師が医局を辞める時の揉めない方法を紹介しました

これを守るだけでかなりトラブルを回避できます。

人間同士ですから、できるだけ揉めたくないですよね。

きちんと手順を踏んででストレスフリーな医師ライフを送りましょう！

質問やご相談はお問い合わせから受け付けています。