研修医の皆さん仕事には慣れましたか?
前回、麻酔科のおすすめ参考書を紹介したところ非常に好評でした。
そろそろ当直が始まるけれど、救急外来で初期研修医が持っておくべき参考書も教えて!!
という相談が多かったので、今回は初期研修医向けにおすすめ参考書を紹介します!
- どの参考書で勉強したらいいかわからない人も
- 当直業務が始まってビクビクしている人も
- 救急外来から各科ローテまで使える参考書が
丸っとわかります!
この記事を書いた人
医局に属さない働き方をするアラサー女医。医局を辞めたい若手医師のサポートを100件以上行ってきました!
この経験を活かして【医局の辞め方・バイトの始め方】をお伝えしていきます。
初期研修医の活躍の場は救急外来
初期研修では2年間いろんな科をローテートします。
内科も外科もマイナーも満遍なくまわるよ!
中でも最大の活躍の場は救急外来です!
急に救急外来に出るとか不安だなあ…
そんな人でも大丈夫なようにおすすめの参考書を紹介します!
とにかくこれ買っとけ!【基礎編】
ER実践ハンドブック
初めての1冊は圧倒的にこれ!
救急の現場では緊急性の高い疾患、見逃してはならない疾患が多くあります。
この本には見逃し危険な疾患に気をつけるための知識が載っています。
実臨床でも役立つし読んで勉強にもなるので、辞書系ではなく参考書系で1冊選べと言われたらダントツこの本です。
何を優先し、どう治療すれば良いのかサクッとわかります。
▼ICUシリーズも有名
ICU実践ハンドブックも出版されています。
非常に評価が高いので、集中治療も勉強したい人はぜひ手に取ってみてください。
当直医マニュアル2023
言わずと知れた超超超有名な当直医マニュアルです。
当直中って結構忙しいから『ん〜、胸痛か〜、え〜と…鑑別疾患は〜、う〜〜ん…』とかいってる余裕ありません。
胸痛?とにかくまず狭心症、心筋梗塞の除外!命に関わる疾患からさっさと鑑別!!
みたいにザーっ!と捌く必要があります。
そんな時にこのマニュアルが大活躍なのです!
辞書みたいに使えて、『診察!診断!治療方針はこれだ!!』ってのがパッとわかるので携帯しておきましょう。
ポケットサイズだから白衣に入るよ
救急外来ただいま診断中
こちらも有名ですね。
救急外来で考えるべきこと、実際にすべきことが細かく分類されています。
さっきの当直マニュアルが辞書なのに対し、こちらは根拠や知識がより深く書かれています。
▼ちなみに女性の救急外来編もあり
『女性を見たら妊娠を疑え!』と指導されるように、女性の疾患は見逃すと怖いものも多いです。
子宮外妊娠とか命に関わるからね…
ぜひ女性編も勉強しておきましょう。
もう少し力をつけたいなら!【応用編】
内科レジデントの鉄則
救急の付け焼き刃の知識だけでなく、その後の病棟業務や内科管理まで勉強したいのなら内科レジデントの鉄則は持っておくべきです。
研修医で持ってない人はいないレベルに有名じゃないかな?
内科全般を広く見渡せるようになるので、内科志望の先生だけでなく他科志望の人も目を通しておくと良いでしょう。
レジデントのためのこれだけ心電図
心電図に苦手意識がある人いませんか?
結構いますよね。
残念ですが心電図は研修医になってからも大事なツールです。
しかも見落とすと命に関わるので必ず勉強しておきましょう。
心電図ってどうも難しくて他の参考書でも挫折する人が多いのですがこの本はかなり優しく基礎的なところから教えてくれるので非常におすすめです!
ポリクリの時に持っててもよかったかなってくらい優しく解説してくれるよ
レジデントのためのこれだけ輸液
同じくレジデントのためシリーズでおすすめなのは輸液です。
輸液も苦手意識ある人多いんじゃないですか?
開始は1号液?維持は3号液?リンゲル液ってなんのこと?
パッと答えられますか?
『もう嫌!』となりそうな気持ちを抑えて、一度この本を読んでみてください。
輸液はどの科に進んでも必要な知識ですから、パラパラっとでも良いので読んでおきましょう。
やさしイイ胸部画像教室
胸部画像の読影も大事な業務です。
胸部画像って働くようになると簡単に撮るんですけど、割と訴訟リスクが高いです。
見逃し、見落としが顕著にわかるので後から怖い思いをすることも…
必ず勉強しておきましょう。
▼腹部画像もおすすめです。
急性腹症も割と怖い病気なので一緒に学んでおくと良いですね。
やさしイイ呼吸器教室
この本も大人気ですね。
呼吸器って結構奥が深いけどプライマリーで来たりするから学んでおいて損はないです。
肺炎、喘息、画像診断から治療まで詳しく学べます。
ちょっと分厚いですが1冊読み切る頃にはかなりの知識量になっているので挑戦してみてください。
絶対わかる抗菌薬はじめの一歩
抗菌薬も苦手意識がある人が多いですね。
肺炎、尿路感染、胆管炎…
救急外来に出るとこんなに多いのかと思うくらい『高齢者・発熱・抗菌薬』はセットです。
『とりあえず1回は抗菌薬のこと学んでおかないとな〜』となるのでまず1冊ここから始めてみてください。
他にも…
他にも有名な本は研修医当直御法度とかデキレジ・ヤバレジシリーズとかありますが、大体は研修医室か医局の本棚にあるので時間ある時に読めばOKです。
高いから買わずに借りればよろし!
最初から全力投球すぎるとエンストするので『こんなもんか』くらいの気持ちで始めましょう。
自分の身を守ることも忘れずに
ガッツリ診断&治療のできる医師はかっこ良いです!
ですが、完璧な人はいません。
絶対に診断ミスもするし、患者と揉めることもあるし、当然訴えられるリスクもあります。
社会人になったら自分の身を守ることができるのは自分しかいません。
必ず医師賠償責任保険に加入し、身を守りましょう。
忘れずにね!
民間医局に登録すると医師賠償責任保険が20%オフで入れます。
自分の身を守るために必ず入っておきましょう。
\医師賠償責任保険に20%オフで入る/
まとめ
以上、研修医が持っておくべき参考書でした。
初期研修期間は2年もあるのでざっくりここに載せた本は読み切れるんじゃないかなって思います。
超超有名シリーズを掲載したので買って失敗することはないでしょう。
救急外来は大変ですが頑張ってくださいね。