2024年5月26日(日)に内科専門医試験が予定されています。
実は僕も過去に受験し、無事1発合格することができました。
しかも得点率85%超え!!
とっても嬉しいです!!
でも内科専門医試験って何から始めたらよいの?って思いませんか?
新専門医制度が始まってから3年しか経ってないし、何したら良いかわからない
せっかくJ-OSLERを仕上げたからこそ絶対に受かりたい!!
その気持ちよーーーくわかります。
みんながハイポ科に進む中、歯を食いしばってJ-OSLERを終えたからこそ絶対に、絶・対・に!
合格したいですよね!!!
僕もそう思っていました
この記事では
実際に受けたからこそわかる
『内科専門医試験勉強法』
解説します!
この記事を書いた人
2022年度の内科専門医試験に一発合格した現役内科専門医。得点率は85%越え。たった1ヶ月の勉強期間なのに余裕で合格。
内科専門医試験合格のコツを伝授!
内科専門医試験とは
正確には『内科専門医資格認定試験』のことで、2021年が第1回の試験になります。
なので今年度は第4回目です。
以前は『認定内科医』からの『総合内科専門医』を取得する流れでしたが、新専門医制度が始まって『内科専門医資格』へと変わりました。
なので今後専門医を取得する内科専攻医の先生方は『内科専門医資格受験』となります。
①試験内容
- 問題数:250題
- 出題方式:マークシート
- 分野:総合内科を含めた内科の10分野
マークシートはPCで回答ではなく紙を塗りつぶすタイプです。
筆記用具は忘れずに持参しましょう!
忘れても貸し出しはありません!!!
また試験は第1時限〜3時限の3部制でそれぞれ120分です。
- 第1時限120分(9:00〜11:00)
- 休憩60分(11:00〜12:00)
- 第2時限120分(12:00〜14:00)
- 休憩40分(14:00〜14:40)
- 第3時限120分(14:40〜16:40)
休憩時間はありますが1日がかりの試験です。
万全の体調で望みましょう!
②合格基準
内科専門医試験の合格率は、2021年が94.4%、2022年が90.2%、2023年は85.3%でした。
年々低下傾向にあるので2024年度は80%台前半の可能性もあります。
試験結果について、平均正答率は71.35%でした。
なので7割正答すれば確実に合格できるでしょう。
ただし各領域であまりに低い分野があると落ちるとも言われています。
例えば消化器、呼吸器、循環器、血液で満点を取っても、腎臓、内分泌で0点だったら不合格となります。
合格の秘訣は10領域満遍なく得点することです。
ヤマを張って捨て分野を作ってしまうのはNGです!
③試験日程
今年の試験日は2024年5月26日(日)試験時間 9:00 ~ 16:40です。
出願期間は2024年1月25日(木)~2024年4月15日(月)23:59まで(期限厳守)なので忘れずに申し込みましょう。
また、J-OSLERが終わらないと出願できないので、この時期までには終わらせるようにしましょう!
一説によるとJ-OSLERが終わらなくとも出願可能かもと言われてしますが、確証はありません。辛くても終わらせておいたほうが無難です
④試験会場
試験会場は横浜、神戸の5箇所です。
複数箇所応募することはできません。
どの会場が受かりやすいとかもないので、自分の近くの会場で受験するのが良いでしょう。
内科専門医試験勉強に必要な参考書
①日本内科学会認定内科医試験・総合内科専門医試験/過去問題集
内科学会が出版している、認定内科医試験、総合内科専門医試験の過去問題集です。(通称:過去問)
第1版と2版がありますが、どちらもしっかりやっておくのがおすすめです。
問題数はさほど多くないので2〜3周しっかりやって、プール問題を落とさないようにするのがコツです。
②QuickCheck
YearNoteの付録に付いている小冊子です。
各領域・項目のポイントが箇条書きで羅列されています。
全て網羅する時間はないので、苦手領域を中心に取り組むのが良いでしょう。
日常業務で忙しいので、①②だけでも精一杯になります。
なので以降は余裕がある人が取捨選択しながら取り組むと良いでしょう。
イヤーノートは最新版を使おう!
稀に国試の時のイヤーノートで乗り切ろうとする人もいますが、絶対に最新版を買い直した方がいいです。
載っている内容も違うし、ガイドラインも変わっています。国試の知識で挑むとアップデートされていない古い情報で回答してしまいます。
必ず最新版で勉強をしましょう。
③生涯学習のためのセルフトレーニング問題と解説
最新は第5集です。
実際の試験内容に近いと言われています。
2018年度以降の内容は収録されていないので、こちらも取り組みたい場合は自分で集める必要があります。(個人的にはそこまで取り組む時間はありませんでした。)
④QB、THE内科専門医問題集、内科学会雑誌の問題etc…
③よりさらに優先度下がります。
余裕があれば取り組みましょう。
正直、①②だけで受かります。
『①は必須、そして繰り返し演習して②で弱点を潰し、補強』
これをしっかりやることがおすすめです。
内科専門医勉強を始める時期
自分は試験の1ヶ月前から始めました。
他の科の同期に言うと『遅くない?内科ってスロースタートで大丈夫なの?』って言われますが大丈夫です。
まわりを見ていても合格した人はみんな1〜2ヶ月で集中して仕上げてました。
きちんと過去問を解いてQuickCheckで苦手領域を潰せば十分受かりますし、実際この時期からで間に合ったのでそこは安心してください。
効率的に勉強するコツ5つ
①問題集はPDF化して通勤時間に勉強
内科学会の問題集は大きくてかさばります。
持ち歩くのも結構な労力がかかります。そして内科専攻医をしながら試験勉強をするのって案外時間がないです。
なので自分はPDF化してiPadに入れていました。
PDF化するのは手間ですが、iPadで持ち歩くことで通勤時間や仕事の合間、寝る前にも勉強できます。
とにかく社会人は時間がないのでPDF化して空いた時間でちょこちょこ勉強することをおすすめします。
②過去問は2〜3周する
自分は内科学会の問題集を2〜3周しました。
自分の診療科は得意なのでサクサク解けます。
そのかわり不得意な分野も必ずあります。
なので不得意で何度も間違えるところは複数回説いて挑みました。
③苦手分野はQuickCheckを活用
QuickCheckは全部やろうとすると詰みます!!!
400ページ以上あるので全部やろうなんて絶対無理です笑
なので苦手な領域だけに絞ってやりましょう。
自分は内分泌と神経が苦手だったのでその分野をQuickCheckで補いました。
ちなみにQuickCheckもiPadに入れて勉強していました。
1問1答形式で見られるのでサクっと勉強したいときにおすすめです
④時間がなかったら過去問は2を優先的に!
過去問は1・2とありますがどっちかしかやる時間がなかったら2をやったほうが良いでしょう。
過去問1のほうが古く、2のほうが直近の試験問題が掲載されているからです。
ただ、過去問1からもプール問題が出るので…
できれば両方2〜3周したいところです!
⑤内科学会の雑誌やセルフトレーニングは?
内科学会雑誌の巻末にある問題やセルフトレーニングという問題集もあります。
ちなみに自分は一切やっていません。
あちこち手を出すよりも『過去問1・2を完璧に、そしてQuickCheckで補強。』これに尽きます。
余力のある人はやっても良いかもしれませんがやらなくても85%得点できたので…。
ぶっちゃけ過去問とQuickCheckで合格点は超えられます。
内科専門医試験当日の注意点4つ
①マーク試験、筆記用具は忘れずに
冒頭にも書きましたがマーク試験は筆記式です。
必ず筆記用具が要ります!!
貸し出しは一切ないので絶対に忘れないようにしましょう。
②時計を持っていく
会場には時計がありません。
自分で腕時計を持って行き、試験時間の配分する必要があります。
通信機能がついたものや計算機能がついたものは持ち込み不可です(Apple Watchもだめ)
自分は前日に焦って買いに行ったので事前に用意しておくことをおすすめします!
③試験時間は意外と余裕ない
問題を解く時間はそんなに余裕ないです。
各ブロック120分の間で80問ほど解かなくてはならないので1問1分半くらいしかありません。
長い文章の連問だと読むだけで結構時間がかかります。
『解き終わらないことはないけど、余裕で終わる感じでもない』って印象です。
なのでスピード感を持って解くことも覚えておくと良いでしょう。
ちなみに解き終わったら途中退出も認められていますが、実際に退出する人は2〜3人しかいませんでした。
④休憩時間は各々の席でご飯を食べられる
コロナもあって懸念されていましたが、試験の休憩時間は飲食OKでした。
自分の席で持ってきたご飯を食べてOKです。
ただし買いに行く時間はあまりありません。
昼ごはんは持参したほうが良いでしょう。
1日がかりの試験だから食事は持っていったほうが良いです。
内科専門医試験を受けてみた感想
ぶっちゃけ結構難しく感じました。
当日解いていると『過去問よりむずくない?』とか『ヤバ…全然できなかったかも…』といった印象でした。
当日の手応えは7割前後かな…と
まわりも難しかったねって言ってたので結構難しいと思います。
それでも受験者の8割以上は合格するし、周りで落ちている人も少なかったので落胆する必要はありません。
落とす試験というよりは『受からせる試験』って感じなので自身を持って大丈夫です!
内科専門医取得後はバイトも転職もしやすくなる
僕は内科専門医取得前からバイトはしてきましたが、圧倒的に取得後の方がバイトはしやすいです。
専門医という後ろ盾があることで採用されやすいし、バイトの幅が広がります。
特に“内科専門医優遇”のバイトもたくさんあります。
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内科専門医試験対策まとめ
いやあ〜〜、やっと専門医になれたって感じがします笑
J-OSLERを乗り越えて多忙の中『やっっっっっと内科専門医取得だああああああ』って感じですね。長かったです…。
でもやればやった分だけついてくるし、今解説した方法を実践すれば必ず合格できます。
もう日々の業務を乗り越えられたあなたなら大丈夫です!
毎日の仕事もJ-OSLERも大変だと思いますが、きっと合格できると思うのでぜひ頑張ってください!!
この記事が内科専門医を受験する方の役に立ったら嬉しいです!!